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2019年05月10日 (16:01)天然記念物のヒトツバタゴが満開に【泉中窯町の白山神社】
金幣社「白山神社」
(土岐市泉中窯町・加藤幸直宮司)の ヒトツバタゴが、満開を迎えた。 雪が降り積もったかのように、 新緑の樹上を、白い花が覆っている。 白山神社(大富白山神社)のヒトツバタゴは、 「白山神社のハナノキ及びヒトツバタゴ」として、 昭和18(1943)年2月19日に、 「国指定天然記念物」の指定を受けた。 白山神社の境内(敷地)のうち、 「泉中窯町1丁目3番」地内に自生している、 すべてのヒトツバタゴが指定の対象で、 現在8本ある。 ヒトツバタゴは、モクセイ科の落葉高木で、 別名「ナンジャモンジャ」と呼ばれている。 自生地があるのは、 岐阜県の東濃地方・愛知県の木曽川流域・ 長崎県の対馬のみといわれている。 白山神社では、東濃地方を代表する2種類の木、 「ハナノキ」と「ヒトツバタゴ」が、 狭い範囲で生育しており、極めて珍しかったが、 ハナノキの方は、平成19(2007)年6月に、 枯死(こし)が確認された。 加藤幸直宮司(69歳・ゆきなお)は、 「枯れ葉が積もると、酸性の土壌が、 アルカリ性の土壌に変わってしまうので、 ヒトツバタゴには、良くないとのこと。 本年度は、国と土岐市が、 ヒトツバタゴ以外の樹木を、適宜伐採し、 境内の日当たりを、良くしてくれる予定。 日当たりや土壌など、環境が整ったら、 ヒトツバタゴを植樹したり、 枯死したハナノキのクローンを植えたりして、 本来の自生地の姿に戻していく。 3年後を目標に、白山神社としても、 協力していきたい」と語った。 問い合わせは、白山神社 (TEL0572─55─3771)まで。 |