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門 松(かどまつ)
 門松とは、お正月にやってくる歳神様が迷わず家に来ていただくための目印であり、歳神様が降りてこられた後 宿る依り代 (よりしろ)でもあり、1年の幸せ(昔は五穀豊穣) 、長寿を願うものです。
 門松は松・竹・梅・葉牡丹・南天 (または千両)・裏白 (うらじろ)・ゆずり葉・橙 (だいだい) などで構成されま す。松は古来より神様が宿る木と考えられて、生命力が強く千代・千年の齢とされる。 神を祀る (まつる)という言葉につながる。 松の葉は上を向き、さらに神様を「待つ」という言葉につながる。竹は万代をふるものとして長寿を願うもの。成長が早く、生命力の象徴、繁栄の象徴とされています。
 竹の断面が見える方が「そぎ」、水平に切られている状態のものを「寸胴 (ずんどう)」と言います。元々は寸胴の方が一般的でした。「そぎ」は現在最も一般的な門松の竹の切り口で、特に節の部分を切り口に含んで、笑った口のように見えるため、笑い口として縁起が良いとされています。

 門松の竹は基本的に3つの長さの違う竹が並んでいます。本来は1本だったとされる門松ですが、3本の竹の長さが違うのは、長い竹は男、短い竹は女、真ん中の竹はその仲を取り持つ中間的な立ち位置を意味すると言われています。
 竹を縛る荒縄の結び方 (門松の下のコモの部分の縛り方と同じ) にも数字の意味があり、縛り方は下から7回、5回、3回と結ばれます。(7、5、3は割り切れない縁起の良い数字と言われています)
 この長さの違う竹の並び方にも意味があります。2番目に長い竹が外側に配置されているものを出飾り逆に内側に配置されているものを迎え飾りと呼び、それぞれに意味があります。
出飾り (内こぼれ):子供が成長して独り立ちすることを願う。結婚など門出を祝う願う。病院なら患者さんが早く元気になり退院できることを願う
迎え飾り (外こぼれ):招福の意味。子供を授かりたいという願い。商家ではお客さんがもっと来て商売繁盛を願う。   神仏.ネット