神社
知識
 
灯 篭[燈籠]
 灯篭は、「灯(あかり)」と「篭(かご)」という、二つの漢字が意味するように、木・石・金属・紙などを用いた覆いで囲い、風で灯りの火が消えないようにした照明器具です。
 灯籠は仏教の伝来とともに渡来し、寺院建設が盛んになった奈良時代から多く作られるようになり、平安時代に至ると、神社の献灯としても用いられるようになる。その後室内で用いるものは行灯(あんどん)、折りたたみ式で携帯も可能なものは提灯(ちょうちん)と分化した。

 石灯篭の種類は、主なもので「立灯篭」「雪見灯篭」「置灯篭」「活込灯篭」などがあります。さらに形状によって種類が分かれ、代表的なものに「春日型」「柚ノ木型」「御苑型」などがあります。
ウィキペディア

<各部の名称>(上から)
【宝珠(ほうじゅ)】笠の頂上に載る玉ねぎ状のもの

宝珠の下には露盤(ろばん)と呼ばれる台や、蓮の蕾を現した請花(うけばな)と呼ばれる装飾が施されるものもある。

【笠(かさ)】火袋の屋根になる部分 (六角形や四角形が主流)

多角形の場合は宝珠の下部分から角部分に向かって線が伸び、突端に蕨手(わらびで)という装飾が施されることもある。

【火袋(ひぶくろ)】灯火が入る部分で灯籠の主役部分

  (この部分だけは省略不可)

四角、六角、八角などの形がある。通常、方形の火口を開け、火口の無い面は彫刻を施したり、円と三日月形で太陽と月を表すものもある。

【中台(ちゅうだい)】火袋を支える部分

   (最下部の基礎と対照的な形をとる)

蓮弁や格狭間(こうざま)という装飾を施すことがある。

【竿(さお)】もっとも長い柱の部分。

(節と呼ばれる装飾がよく用いられる)

円筒状が一般的であるが、四角形、六角形、八角形のものも見られる。

【基礎(きそ)】最下部の足となる部分

四角、六角、八角、円形等の平面で、側面には格狭間や幾何学紋が刻まれているものがある。上面は通常意匠化された蓮弁が刻まれている。基盤、台座、沓石、地輪などの別名もある。

【基壇(きだん)】地面に接し、燈籠全体を載せる平石

 (通常泥板ともいう)

 ちなみに、白山神社には52基の石灯籠があります。(+南西入口の石碑横) 時代の古いものは円形の竿、新しいものは四角い竿のようです。また、笠の形状も微妙に違いがあります。