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七五三
 子供の成長を祝う行事として古くから執り行われている七五三。子供が3歳、5歳、7歳になった年の11月15日にお祝いするのが慣例となっています。天和元年(1681)11月15日第5代将軍徳川綱吉の長男の健康を祈って始まったとされる説が有力です。
 平安時代において、この年齢は男女ともに髪を伸ばし始める時期の髪置きの儀式、男の衣服である袴を着始める袴着の儀式に加え、女の子が初めて本格的な着物の帯を締め始める帯解の儀式が関係しています。
 現代のように、医療が発達していなかった時代では幼い子の死亡率がとても高く、「7歳までは神の子」と言われていました。当時は7歳まで元気に成長することが当たり前ではありませんでした。言葉を理解し始める3歳頃から乳歯の生えかわりがある7歳頃までは、成長に伴って、特に病気になりやすい年齢であると考えられていたため、子供の健やかな成長をお祈りするための行事として七五三の儀式がおこなわれていたのです。
 飴は伸ばすとどこまでも伸びていくことから、長寿を連想させる縁起物されています。千歳飴は同じ大きさの紅白の飴が2つセットで袋に入れられているものです。この長い飴を食べることで「細く長く」そして「粘り強く」いつまでも元気で健やかに成長しますようにと祈願する意味があります。
ハピリィ:七五三

ヒトツバタゴ
 ヒトツバタゴとは、モクセイ科ヒトツバタゴ属の一種で、同じモクセイ科のトネリコ(別名「タゴ」)に似ており、トネリコが複葉であるのに対し、小葉を持たない単葉であることから「一つ葉タゴ」の和名があります。
 花期は5月頃で、新枝の枝先に10㎝程度の円錐形に集散花序をつける。花冠は深く四裂する。雌雄異株であるが、雌花のみをつける株は存在せず、雄花をつける株と、両性花をつける株がある雄株・両性花異株である。秋に直径1㎝程度の楕円形の果実をつけ黒く熟す。
 日本において本種は希少種のひとつであり、天然での分布域も狭く、長野県、愛知県の木曽川流域、岐阜県東濃地方および長崎県対馬市に自生しており、それぞれの県のレッドデータブックに掲載されています。岐阜県では絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
 コロナ禍で旅行などの遠出ができない今、友人やご家族、お孫さんなどと一緒に神社の境内を散策に来てみてはどうでしょう。また、ご近所の方々にもぜひ紹介してあげてください。第一鳥居の両脇に新たに植樹をしました。
ウィキペディア:ヒトツバタゴ