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稲荷神社
 稲荷神社は、大きな神社から小さな神社まで、日本全国に3万社もあると言われています。赤い鳥居が並んでいる神社が多いのですが、朱色には魔除けの力があると信じられており、鳥居を通り抜けて願いごとが叶うと考えられているそうです。
 また稲荷神社といえばキツネを思い浮かべる人も多いですが、稲荷神=キツネではなく、キツネは稲荷神の使いといわれ神様を守る存在です。
 豊作を願い稲荷神を祀る風習と、稲荷神の使いであるキツネが家を守ってくれるという考えから稲荷信仰が広がりました。
 稲荷神はもともと五穀豊穣の神様ですが、今では商売繁盛、産業興隆、家内安全、交通安全、芸能上達 の守護神として信仰されています。

初午とは?
 昔は日付を十二支 (子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥) に当てはめて数えていました。「子」「丑」「寅」と続いて「亥」で一巡すると、「子」に戻ります。このように日付を数え、旧 暦の正月にあたる2月の最初にやってくる「午」の日のことを「初午」と言います。 
《 初午祭の由来 》
 京都・稲荷山の麓に位置する「伏見稲荷大社」は全国に約30000社あるといわれている稲荷神社の 総本宮です。奈良時代の711年(和銅4年)2月の初午の日に穀物の神様「稲荷大神」が稲荷山に鎮座されたとされ、稲荷大神を祀るために初午に「初午祭」が執り行われていました。これが全国に広がったといわれています。地方によっては初午祭を旧暦で行う稲荷神社もあります。また、2月2回目の午 の日(二の午)、3回目(三の午)にも祭礼を行うところもあります。
《 初午に食べるもの 》
 キツネの好物といえば「油揚げ」。初午に油揚げだけではなく、油揚げにすし飯を詰めたものを奉納したのが「いなり寿司」の始まりだそうです。キツネの好物である油揚げに、稲荷神のおかげでもたらされた米を詰めるようになったといわれています。
 東日本では米俵に見立てた俵型、西日本ではキツネの耳にちなんで三角型が主流だそうです。
ジャランニュース:初午とは・稲荷神社